ロレックスにおいて常に羨望の的であり、特別な存在であるデイトナ。度々、著名なオークションハウスで歴史的モデルが現れては驚愕の落札価格を更新してきました。
そして今回、2024年11月8日にジュネーブで開催されたフィリップス(Phillips)のオークション「Rolex Reloaded: The Rebirth of Mechanical Watchmaking, 1980-1999」にて、あらたに歴史的なデイトナが出品され、大きな話題を呼びました。
その時計は、90年代に製造された ロレックス デイトナ レインボー Ref.16599SAAEC。デイトナ レインボー Ref.16599SAAECは、90年代のデイトナとしては驚愕の、5,505,000 CHFという落札価格を記録しました。
デイトナ レインボー Ref.16599SAAEC とは
このデイトナ レインボー Ref.16599SAAECはシリアルから、1994年頃の製造を考えられており、搭載されているムーブメントはゼニス社のエル・プリメロベースのCal.4030。16520の兄弟機です。

そしてその相性の通り、ベゼルには虹色にセッティングされたマルチカラーのバゲットカットサファイア。そして文字盤にはサファイアのインデックスと全体にダイヤが敷き詰められています。そして、外装の素材は18Kホワイトゴールドが用いられています。

デイトナには、こうした希少な石がセッティングされたモデルは、数多くあり一見見慣れたモデルのように感じられます。しかし、ロレックスが「デイトナ レインボー」を正式に発表しているのは、2012年のイエローゴールドの116598RBOWと、ホワイトゴールドの116599RBOWでした。長年、これが最初の「デイトナ レインボー」と考えられていました。
初のデイトナレインボーか
デイトナ レインボー Ref.16599SAAECは、前述のモデルが発表する10年以上も前に誕生していたことになります。また当時は他のブランドにおいても、ベゼルにマルチカラーのバゲットカットサファイアを虹のようにセッティングしていた例はなく、デイトナというだけでなく、腕時計全般で見ても初期のデザインアイデアだったのではないかという推測もデイトナ レインボー Ref.16599SAAECの価値を高める理由でないかと思われます。

ロレックスのジェムセットモデルの頂点に君臨する“レインボー”。その起源を辿るうえで、この1994年製のデイトナ レインボー Ref.16599SAAEC は時計史に残る重要ピースといえそうです。

